プタゴラス

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ソクラテスにとって、

知識の目的は己を知ることであり、

己れを啓発することだった。成果は心のうちにあった。

ソクラテスのライバル、プタゴラスにとって、知識の目的は、何を言うかを知り、

いかに上手に言うかだった。

彼にとって重要なことは、今日のいわゆるイメージだった。

2000年以上の長きにわたって、このプタゴラスの知識の概念が西洋の学問を支配し、

知識を規定した。

中世の三大科目、いわゆる教養科目の基本は、

論理、文法、修辞である。

それらは、なにを言うか、いかに言うのか道具であって、

何をなすか、いかになすかの道具ではなかった。




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